女性の薄毛の主な原因は5つ
男性と女性の薄毛の原因の大きな違いは何でしょうか。それは、生まれ持った体質によって薄毛になりやすいかどうかです。女性の場合は、薄毛になったとしても生まれ持った体質で薄毛になることはあまりありません。一方で、男性の場合は生まれ持った体質で将来的な薄毛の確率がある程度わかってしまう特徴があります。
ですから、男性に対しては医学的に専門的な薬も提供されており、こうした薬は男性のみにしか利用できません。では、女性が育毛剤を使って薄毛を改善したい場合にはどのような対策をとれば良いのでしょうか。女性の場合は、医薬品に分類されている育毛剤を使わなくても市販の育毛剤を用いることである程度の対策を期待できます。
- 頭皮の疾患
- 出産
- 更年期
- 疲れ
- ストレス
女性に多い薄毛の原因は、上記の5つです。特に、男性には見られない症状として出産後や更年期によるホルモンバランスの崩壊が挙げられます。男性の場合は、男性ホルモンが悪さを働いて結果的にそれが脱毛症の原因になりますが、女性の場合は逆で女性ホルモンのバランスが崩れることで脱毛症になります。
女性は、元々男性ホルモンよりも女性ホルモンの方にバランスが傾いている傾向がありますので、これが崩れてしまうと良質な髪の毛を育毛することができなくなってしまいます。仕事の疲れやストレスによって髪の毛が抜けてしまうのも同じような理由です。自律神経などの神経が刺激されて身体のバランスが崩れると、やはりホルモンバランスが乱れてしまいます。
ですから、女性が育毛剤を利用するときには男女兼用の製品や男性用の製品を利用するのではなく、女性専用に作られた製品を使う必要があります。女性専用に作られた製品は、女性ホルモンを整えることに注力した製品が多いので男性のものと比較するとわかりやすいです。
- 抗男性ホルモン作用
- 女性ホルモン調整作用
通常、育毛剤で男性ホルモンの抑制を行う場合には、クリニックから処方される専門的な医薬品を利用しなくてはいけません。反対に、女性は市販で購入できる抗男性ホルモン作用が入った成分や女性ホルモン調整作用を促す成分が入っている製品を見つければ良いだけなので、使いやすくて入手が容易というメリットがあります。
分け目の抜け毛が目立つと要注意
分け目の抜け毛が目立ってきた場合には、女性の薄毛が進行し始めた合図になりますので気を付けなくてはいけません。髪の毛は、約8割以上の成分がケラチンというたんぱく質によって構成されています。ケラチンは約18種類のアミノ酸によって結合しあっていますので、分け目からどんどん薄くなっている人は、このたんぱく質の生成が上手くいっていないことを意味します。
つまり、分け目の状況を確認すれば身体のバランスが壊れているかどうかがわかるわけです。男性は、ホルモンバランスの変化によってAGAという脱毛症を発症させますが、実は女性の場合も似たような症状としてFAGAという症状が確認されています。ただ、症状が似ているだけでそれを改善するための対策も同じであるわけではありません。
FAGAの特徴的な症状は、分け目から脱毛したり全体的な髪の毛の総数が減ってくることです。この症状が出たときは、市販の育毛剤で対策をすることも大切ですが、クリニックに行ってまず頭皮の症状を確認してもらうことが重要になります。アドバイスをしてもらったうえで対策を行えば、より高い効果を発揮することができます。
根本的に、女性の育毛は髪の毛の生成に役立つ栄養をどれだけ摂取できるか、また頭皮の環境をどれだけ改善できるかが重要になります。男性のように専門的な薬を用いた改善をしなくても良いので、髪の毛と女性の身体の性質を理解して対策を進めていくことを心がけましょう。