女性と男性の薄毛の原因には違いがある
まず、女性と男性の薄毛の原因には大きな違いがあります。男性の場合には薄毛や抜け毛の原因の9割が男性ホルモンが作用しておこるAGAだと言われています。しかしながら、女性の場合にAGA以外にもストレスであったり女性ホルモンのバランスの乱れ、貧血などによる血流の乱れ、過度なダイエットなどが原因で薄毛になるケースが多いと言えるでしょう。
薄毛の原因が違うということは、治療方法も違うと言えます。そのため、男性と女性では使うべき育毛剤が異なると覚えておきましょう。男性は男性用の育毛剤を使い、女性は男性用のものではなくしっかりと女性用育毛剤を利用しなければいけません。そうしないと思うような効果が得られないどころか、望まない副作用が出てしまう恐れさえあります。
女性用育毛剤と男性用育毛剤の具体的な違いとは
女性用育毛剤には保湿や栄養補給が目的のものが多い
男性用の育毛剤の場合には、血行を促進するような育毛剤や、男性ホルモンの働きを抑えて育毛をしていくタイプの育毛剤が多いと言えるでしょう。女性用の育毛剤にも、血行を促進するタイプのものはあります。しかしながら、男性ホルモンを抑えるようなミノキシジル配合の育毛剤というのはあまりありません。
中にはそういったものもありますが、女性の場合には頭皮が薄く敏感であることも多く、あまり濃いミノキシジルは利用できないと覚えておきましょう。女性用育毛剤で多いタイプとしては、頭皮の保湿を目的にしたものや、髪の毛への栄養補給を目的にしたものが多いと言えるでしょう。
保湿や栄養補給、血行促進によって頭皮環境を改善し、それにより育毛をしていくのです。ストレスや貧血などで頭皮環境が悪くなり、分け目が薄くなったり抜け毛が増えてしまいやすい女性には、こういった効果が特に必要なのです。
女性用育毛剤には女性ホルモンの減少に働きかけるものがある
男性用の育毛剤には、男性ホルモンを抑える働きのあるものはあっても、女性ホルモンに作用するような育毛剤はないと言えるでしょう。しかしながら、女性用の育毛剤には女性ホルモンの減少を抑えるような効果のあるものが販売されています。加齢と共に女性ホルモンが減少してしまうと、女性は抜け毛が多くなり分け目のあたりから薄くなりやすいと考えられます。
これは男性用育毛剤と女性用育毛剤との大きな違いであると言えるでしょう。加齢で抜け毛が増えてしまったという場合には、女性ホルモンの減少が薄毛の原因になっている可能性が高いと考えられます。なので対策としては、女性ホルモンに働きかけるイソフラボンやプラセンタなどが配合された女性用育毛剤を利用すると良いでしょう。
女性用育毛剤の中には分類が化粧品のものもある
女性用育毛剤にはいくつかの分類があります。これは男性用育毛剤も同じで、主に育毛剤は医薬品と医薬部外品に分けられます。医薬品というのは厚生労働省から認可されている薬で、効果にはかなりの期待ができます。こういったものは市販ではなく、医師など専門家による処方が必要となります。
一方で医薬部外品は効能を明記することは許されているものの、医薬品程の確実な効果には期待ができないものです。医薬部外品であれば、薬局などで誰でも気軽に購入することができるでしょう。そして、女性用育毛剤には実はこの他に化粧品という分類があります。
普段から化粧品を利用している女性は多いので、育毛剤が化粧品に分類されていても違和感を感じない方もいらっしゃるでしょう。しかしながら、化粧品は効能の明記さえ許されていないもので、医薬品と医薬部外品に比べるとあまり効果に期待ができません。これも女性用育毛剤と男性用育毛剤の違いの一つとして、是非覚えておきましょう。
